蒲原宿・東海道

志田邸・東海道町民生活歴史館は、東海道、蒲原宿にある希少な資料館です。

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志田邸(国登録有形文化財)

 志田家は蒲原宿内で米・塩・油等を扱っていましたが、江戸後期には醤油の醸造も手がけるようになり、昭和初期まで「やまろく醤油」の商品名で製造・販売されていました。(この醤油工場は東海道の宿場内でほぼ当時のまま現存・公開されている唯一の工場と言われ、日本における初期の工場として「東海道町民生活歴史館」が公開しています。)

 志田家の母屋である主屋は嘉永7年11月(1854年)の大震災(いわゆる「安政地震」)により、大きく被災しましたが、直ぐに修復し(安政2年(1855年))、現在に至っています。
 主屋内は店の間・中の間・居間・と続き、「通り土間1列型」の典型的な町屋形式です。土間境に欅(けや木)の柱を使い、これを「差し鴨居・差し敷居」で繋いでいます。
志田邸玄関の写真

 
 玄関横の部屋は「店の間」と呼ばれる「商いの部屋」で、蔀度(しとみ戸)・箱階段を備え、今日まで電気を引いたことのない、安政建築そのままの部屋です。
(蔀度は風雨と陽を遮る戸で、上から3分の2は吊り、下3分の1は取り外す方式です。蔀度は現在では神社・寺院建築にしか使用されませんが、江戸時代までは一般住居にも使用されました。)
店の間(しとみ戸と箱階段の写真)


 「中の間」は客間で神棚・戸棚を備え、棚上には家紋のついた夜間外出用の提灯入れが置かれており、商家の面影を残しています。蒲原地区は冬でも比較的暖かですので囲炉裏は半畳程度の大きさで、他には火鉢を置いて暖をとりました。
 なお、当時から畳は野郎畳と呼ばれる「縁なし畳(フチ無し畳)」が敷かれ、中には一間半(一畳半)に及ぶ大きな畳も使用されており、江戸時代の敷き方を今に伝えています。
 この部屋からは表の「店の間」の天井を低くしてある構造が良くわかります。(江戸時代は一般に「厨子2階」も低く作りました)

 明治年間に増設された西側平屋部分には板の間、8畳座敷2室、洗面所があり、座敷からは坪庭が見られます。東側の江戸期建設と比較すると、明治建築はきめ細やかな造作になっていて、時代による建築状況の変化が見られます。(なお、江戸期の手洗いは家の外(農機具土蔵との間)に造られていますが、このような配置が江戸時代の一般的な配置でした。)

 
登録文化財鑑札 第22-0074号(文化庁) 登録有形文化財(建造物)
志田家住宅主屋

登録番号22-0074号
登録年月日 平成13年8月28日

文化庁解説:
旧東海道に北面し、短冊状の敷地に立つ町屋建築。志田家は、醸造業を営み地主を兼ねた旧家。木造2階建、切妻造、平入で、西側の平屋部は昭和初期の増築。土間の戸口に大戸の痕跡、道路に面した開口部に蔀度を残し、蒲原宿の往時の佇まいを今に伝えている。
 →国指定文化財等データベース「志田家住宅主屋」


  見学料 npo管理へのご協力金として 300円をいただきます。
        (東海道町民生活歴史館、東海道57次・中山道67次交流館の3館とも見ていただけます)
       なお、小・中学生     200円/人
        団体(10名以上)  200円/人
  住所  〒421-3203 静岡市清水区蒲原3-19-28 (旧東海道蒲原宿の中央やや西より)
      JR東海道線新蒲原駅下車8分 新幹線新富士駅からはタクシーで約15分
  管理  NPO生涯学習・健康福祉推進センター 電話054-385-7557
  開館日 水曜日・土曜日・日曜日・祝日の10時00分から15時00分