【メディア掲載】東海道57次講演会

2022 年(令和4年)5月29日(日)に清水ふれあいホール(静岡市役所・清水庁舎3F)にて、当館主催で「東海道 57 次講演会」を開催しました。「幕府の街道記録」を重視し「大坂への 57 次」を解説する東海道の 3資料館が連携という初企画の第 1 弾となります。

【NHKニュース(動画あり)】

静岡市で「東海道57次」伝える講演会(NHK)

※NHK NEWS WEB リンク

【静岡新聞】

<ご挨拶> 東海道町民生活歴史館・館長 志 田 威

風薫る五月。皆様におかれましてはコロナ禍とはいえ、ご多忙のこととご推察申し上げます。

さて、当館では、徳川家康の創設した宿駅伝馬制など、宿場・街道についての正確な伝承を願い、この度、標記の「東海道 57 次・講演会」を開催致します。

広重は江戸~京の情景を見事に描き、明治以降今日まで教科書で紹介されてきました。写真の無い時代を詳しく伝えており、正に国民栄誉賞ものです。しかし、家康の意を受けた 2 代秀忠は、西に配した外様大名を監視するため、大坂城の再建に着手するとともに、大坂城代を置き、また東海道を大津宿西で分岐させ、大坂迄延伸しました。この間に伏見、淀、牧方(枚方)、守口の 4 宿を置いており、幕府の遺した絵地図(東海道分間延絵図)や天保 14 年調査記録(東海道宿村大概帳)には大坂への 57 宿が明記されています。

斯様な幕府重要施策は正確に伝承してゆく必要があり、若い方々にも紹介すべきと考えています。そこで 街道・宿場について幕府記録も詳しく解説している愛知県豊橋市の「二川宿本陣資料館」と滋賀県草津市の「草津宿街道交流館」並びに静岡市清水区蒲原宿の「東海道町民生活歴史館」の3館が、今後適宜連携して街道・宿場の正確な伝承に取組むこととなり、その第1弾として、上記2資料館が当講演会に参加し、また東海道町民生活歴史館において「特別展示」することとなりました。
結びに、この講演会を通して、「東海道57次」を含め「史実の正しい伝承」について、各分野の幅広いご検討と適切なご対応をお願い申上げます。

東海道57次講演会のご案内

下記のように「東海道57次講演会」を開催することになりましたので、ご案内いたします。

日時:令和4年5月29日(日)13:30-16:30(開場13時)

場所:清水ふれあいホール(静岡市清水区旭町6番8号 清水庁舎3階)

<講演会プログラム>

第1部:開会の部 ①主催者・ご来賓挨拶 ②3資料館連携についての説明と紹介

第2部:基調講演 「教科書も伝え始めた大阪への東海道57次と57次の魅力」 東海道町民生活歴史館 館長 志田威

第3部:連携資料館による講演

「東海道と二川宿」 豊橋市二川宿本陣資料館 館長 和田実

「道の国近江と東海道草津宿」 草津市草津宿街道交流館 館長 八杉淳

閉会挨拶

「第5回街道交流会」と「東海道蒲原宿と中山道大井宿の資料館姉妹館提携15周年記念式典」開催について

春風亭昇太名誉館長と

恵那市観光キャンペーンサイト「第5回街道交流会」でWEB配信しています。

新型コロナウイルス感染症に伴うまん延防止等重点措置区域への指定を受け、2022年2月5日(土曜日)に予定していた恵那文化センターでのリアルイベント開催は中止となりました。

街道交流会

【リアル開催を予定していたイベント内容】

●イベント名:

「第5回街道交流会」

「東海道蒲原宿と中山道大井宿の資料館姉妹館提携15周年記念式典」

※ダブル開催

●開催日時:

令和4年(2022年)2月5日(土)午後1時~16時 30 分 (会場:午後0時30分)

●開催場所:

恵那文化センター(岐阜県恵那市長島町中野 414 番地1)

●イベント参加費:

無料

【開催内容】

オープニングアトラクション
  • 和太鼓演奏  加藤拓三 氏※1
第1部  姉妹館提携 15 周年記念式典
  • 15 周年のあゆみ紹介、記念プレート交換(東海道町民生活歴史館と恵那市)
  • 「春風亭昇太 師匠(東海道町民生活歴史館名誉館長)と歩く中山道大井宿」動画の披露
第2部  講演会
  • 演題 「宿場・街道が生み出す【交流と地方活性化】」朝日大学客員教授・東海道町民生活歴史館館主兼館長  志田 威
第3部  宿場からの発信コーナー
  • 東海道56番牧方(枚方)宿 伏見 隆 氏(枚方市長)
  • 東海道18番江尻宿  宮城島史人 氏(前しずおか体験教育旅行事務局長、静岡市議会議員)
  • 中山道46番大井宿  小椋日南恵 氏(大井宿姫宿の会代表)
【主催】

東海道町民生活歴史館、NPO生涯学習・健康福祉推進センター、恵那市

【お問合せ先】

東海道町民生活歴史館  静岡県清水区蒲原3-19-27(電)090-9900-9222(志田)
恵那市 商工観光部観光交流課(電) 0573-26-2111 (内線 384 熊田 )


※1:加藤拓三氏(和太鼓奏者)略歴
1981年 岐阜県恵那市生。幼少時期よりバイオリンと共に育つ。
2008年 『第7回東京国際和太鼓コンテスト 大太鼓部門』最優秀賞を受賞。
2009年 1年間で恵那市内の1,068軒の民家で人、家族、地域の絆をつなぐ演奏。熱田神宮千九百年祭、奉納奉祝祭にて演奏。
2010年 恵那市観光大使に任命。
2012年 アメリカ ロサンゼルス岐阜県人会、親善大使に任命。『ぎふ清流国体』作曲・振付・指導をし、天皇皇后両陛下の御前にて演奏。
2016年 岐阜県芸術文化奨励 受賞。総理官邸にてサウジアラビア王国副皇太子・総理大臣の御前にて演奏。
2017年 8月6日 歌舞伎舞台『 常盤座 』 名誉館長 任命。

【本イベントについて】

東海道町民生活歴史館は「宿場間の情報交換」「宿場・街道の正確な伝承」等を主眼に平成29年に蒲原宿で野田聖子総務大臣ご臨席の下、「第1回東海道57次交流会」を開催しました。
その後、令和3年3月には範囲を拡大させ、中山道、美濃路、佐屋路も含めて「第4回街道交流会」として岐阜県朝日大学で開催しましたが、この度第5回街道交流会を、中山道大井宿で開催します。
なお、蒲原宿の「東海道町民生活歴史館・志田邸」と大井宿の「中山道ひし屋資料館」が姉妹館提携して満15年となりますので、併せて姉妹館提携15周年記念式典も挙行致します。
また春風亭昇太・東海道町民生活歴史館名誉館長が中山道大井宿の動画製作にご協力しましたので、その一部を記念式典で披露致します。宿場町間の交流促進、町おこし例として、広く周知いただきたくようお願い致します。

※ご参考:東海道57次 徳川家康が慶長6年1601年に制定した東海道宿駅伝馬制は江戸~京迄で、その間の宿駅数は3代将軍家光の時代(寛永元年1624年)に品川~大津の53宿となりました。一方2代将軍秀忠は東海道を大津の先で分岐し大坂まで延伸させ、この間に伏見、淀、牧方(枚方)、守口の4宿を設置したので、東海道は大坂迄の57次と53次の2つが併存しました。(国史大辞典[吉川弘文館]等も記載)なお、広重は京までの東海道を描き、東海道五十三次として発表。

【これまでの交流会】

第1回東海道57次交流会(平成29年12月、蒲原宿・静岡市で開催)
第2回東海道57次交流会(平成30年12月、熱田宿・名古屋市)
第3回東海道57次交流会(令和元年9月、三嶋宿・三島市)
第4回街道交流会(令和3年3月、瑞穂市・岐阜県)(「第4回街道交流会」YouTubeで発信中)https://www.seiundo.co/kaido

姉妹館提携式 平成19年1月13日(於:東海町民生活歴史館・蒲原宿)

【メディア掲載】

日本遺産「駿州の旅」ガイドブックに掲載されています

当館(志田邸)は、2020年に日本遺産に認定された『日本初「旅ブーム」を起こした弥次さん喜多さん、駿州の旅~滑稽本と浮世絵が描く東海道旅のガイドブック(道中記)~』の構成文化財であり、ガイドブックに掲載されています。

「ひととき」(発行:ウェッジ)2022年1月号:春風亭昇太師匠「東海道57次缶詰の旅」に掲載されました

志田邸の名誉館長でもある落語家「春風亭昇太」師匠は、静岡県のご出身で缶詰コレクターとしても有名です。

本企画では、師匠が「ツナ缶発祥の地」でもある缶詰王国の静岡県清水市を歩きながら缶詰をご紹介しています

師匠は蒲原宿にある当館「志田邸」の名誉館長でもあり、本誌内でも名誉館長の法被を着た姿が紹介されています。

【春風亭昇太師匠が味わい尽くす!「東海道57次缶詰の旅」】

東海道57次について報道されました

朝日新聞記事_東海道57次について

先日、館長の志田威が、朝日新聞名古屋本社の取材を受け、本日の名古屋版に記事が掲載されました。
本年3月に岐阜県で講演し、「第4回街道交流会・第2部」としてYou Tubeで発信していることもあり、
街道の真実を伝えることに、関心を持つ方が増えつつある感じです
宜しければ周辺の方々にもご発信いただければ幸いです。

■記事(PDF)は、下記のリンク先からダウンロードいただけます。

朝日新聞記事 20210902東海道57次

<関連動画サイト>

※第4回街道交流会 WEBサイト https://www.seiundo.co/kaido

※第4回街道交流会 第2部 https://www.youtube.com/watch?v=vOLVVxFq7Fo

朝日新聞記事_東海道57次について
【朝日新聞】志田威インタビュー記事「東海道57次を伝え続ける」(2021年9月2日)

「第4回 街道交流会」開催について

明治4年3月1日(1871年4月20日)に東京から大阪までの東海道57宿、美濃路・名古屋宿、佐屋路4宿に郵便取扱所が開設されて150年になりますが、日本の郵政は、宿場の重要使命であった継飛脚業務を採り入れて創業しており、郵便と宿場・街道の縁は深いものがあります。
当館では、平成29年に第1回東海道57次交流会を静岡県静岡市清水区の蒲原宿で開催し、その後、名古屋市、三島市と3回にわたり交流会を開催してきました。今年度は中山道、美濃路、佐屋路も含めた拡大交流会を企画し、第4回街道交流会として岐阜県で開催するために準備を重ねて参りましたが、新型コロナ感染症の問題が深刻になったことから、朝日大学の協力により、従来の様な一般参加いただく方式でなく、主催者、共催者など関係者に限定した方式で開催することに致しました。なお、後日改めて交流会を撮影した動画をYouTubeで発信する予定です。

※動画を公開しました。動画放映予定サイトはこちら

※街道交流会YouTubeチャンネルはこちら

※街道交流会特設ページはこちら

 

ボストン美術館所蔵の浮世絵「歌川広重 東海道五十三次」絵巻

東海道町民生活歴史館(志田邸)では、2020年10月4日(日)から11月3日(祝・火)の期間、三島宿の展示イベント「四つ辻のまち三島江戸時代の三島宿」を開催しています。

初日の10月4日(日)は、特別展示品として、歌川広重が描いたボストン美術館所蔵の「東海道五十三次」を、世界で初めて原寸大で忠実に複製した絵巻が展示されました。

ボストン美術館の浮世絵は所蔵作品数は54,000点以上あり、世界一の浮世絵コレクションといわれていますが、歌川広重が描いた保永堂版の東海道五拾三次だけでも500点以上所蔵されています。

特にスポルディング・コレクションは、スポルディング兄弟からの寄贈条件として原画の公開展示が禁止されており、超一流の品質と価値を保持しています。

それらのコレクションから更に厳選した55点の初版を含めた貴重なものを絵巻化してあり、実物大なので浮世絵版画の細部まで見ることが出来ました。

国宝の復刻等を手掛けているトッパン・フォームズ社の技術ならではの高い品質に、ボストン美術館の浮世絵担当学芸員の方も驚いたと聞いています。

当館でのこの絵巻の展示は、10月4日(日)の一日だけでしたが、三島市郷土資料館所蔵の浮世絵をはじめとする資料が数多く展示されておりますので、ぜひこの機会にご来館いただければと思います。

■主な展示物:

三島市郷土資料館所蔵浮世絵、三嶋暦、東海道名所図会、三島宿風俗絵屏風(いずれも複写物)

■三島宿の紹介パネル:

①三島宿の主な施設、②東海道と下田街道・佐野街道、④東海道一の難所、箱根八里と三島宿、④三嶋暦と三島宿

 

なお、絵巻についてご興味がおありの方は、下記のリンク先で絵巻の詳細や紹介動画等がご覧いただけます。

歌川広重「東海道五拾三次」絵巻

🔗「東海道五拾三次絵巻」紹介ページ(静雲堂)

東海道五拾三次絵巻を展示
蒲原宿と三島宿の宿場間交流として、三島市郷土資料館が保有する資料を東海道町民生活歴史館で期間限定で公開しています。※画像は静岡新聞掲載記事