「東海道町民生活歴史館」展示物が語る「江戸後期から昭和前期までの町民生活」

 

 

江戸時代の日本は浄瑠璃・浮世絵・寺子屋教育など町民文化栄える天下泰平の世でしたが、明治新政府は「学制」「徴税」「徴兵」等幅広く欧米諸制度を採用して、近代国家への道を足早に歩み続けました。

その後、拡張政策から太平洋戦争へと突入し、昭和20年8月には広島・長崎に原爆を見舞われ、占領軍に統治されるという残念な結果となりましたが、戦後は国民一丸となった復興努力により、再び世界をリードする国家に返り咲くこととなりました。

この間、国民生活も「文化の香りただよう町民生活」から「富国強兵・戦争遂行による耐乏生活」、更には「復興後の平和で便利な近代市民生活」へと大きく変化しました。

「江戸後期から昭和前期の日本」は国際的に見ても例を見ない、正に激動・激変の百年余でありました。

この「近世町民生活の変遷」について、当時の庶民の生活状況を正確に伝える目的で、実際に江戸後期より使用された「志田醸造」醤油製造場及び生活品をそのまま活用した資料館として「東海道町民歴史館」が平成18年3月に開設されました。