「第4回 街道交流会」開催について

明治4年3月1日(1871年4月20日)に東京から大阪までの東海道57宿、美濃路・名古屋宿、佐屋路4宿に郵便取扱所が開設されて150年になりますが、日本の郵政は、宿場の重要使命であった継飛脚業務を採り入れて創業しており、郵便と宿場・街道の縁は深いものがあります。
当館では、平成29年に第1回東海道57次交流会を静岡県静岡市清水区の蒲原宿で開催し、その後、名古屋市、三島市と3回にわたり交流会を開催してきました。今年度は中山道、美濃路、佐屋路も含めた拡大交流会を企画し、第4回街道交流会として岐阜県で開催するために準備を重ねて参りましたが、新型コロナ感染症の問題が深刻になったことから、朝日大学の協力により、従来の様な一般参加いただく方式でなく、主催者、共催者など関係者に限定した方式で開催することに致しました。なお、後日改めて交流会を撮影した動画をYouTubeで発信する予定です。

※動画を公開しました。動画放映予定サイトはこちら

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ボストン美術館所蔵の浮世絵「歌川広重 東海道五十三次」絵巻

東海道町民生活歴史館(志田邸)では、2020年10月4日(日)から11月3日(祝・火)の期間、三島宿の展示イベント「四つ辻のまち三島江戸時代の三島宿」を開催しています。

初日の10月4日(日)は、特別展示品として、歌川広重が描いたボストン美術館所蔵の「東海道五十三次」を、世界で初めて原寸大で忠実に複製した絵巻が展示されました。

ボストン美術館の浮世絵は所蔵作品数は54,000点以上あり、世界一の浮世絵コレクションといわれていますが、歌川広重が描いた保永堂版の東海道五拾三次だけでも500点以上所蔵されています。

特にスポルディング・コレクションは、スポルディング兄弟からの寄贈条件として原画の公開展示が禁止されており、超一流の品質と価値を保持しています。

それらのコレクションから更に厳選した55点の初版を含めた貴重なものを絵巻化してあり、実物大なので浮世絵版画の細部まで見ることが出来ました。

国宝の復刻等を手掛けているトッパン・フォームズ社の技術ならではの高い品質に、ボストン美術館の浮世絵担当学芸員の方も驚いたと聞いています。

当館でのこの絵巻の展示は、10月4日(日)の一日だけでしたが、三島市郷土資料館所蔵の浮世絵をはじめとする資料が数多く展示されておりますので、ぜひこの機会にご来館いただければと思います。

■主な展示物:

三島市郷土資料館所蔵浮世絵、三嶋暦、東海道名所図会、三島宿風俗絵屏風(いずれも複写物)

■三島宿の紹介パネル:

①三島宿の主な施設、②東海道と下田街道・佐野街道、④東海道一の難所、箱根八里と三島宿、④三嶋暦と三島宿

 

なお、絵巻についてご興味がおありの方は、下記のリンク先で絵巻の詳細や紹介動画等がご覧いただけます。

歌川広重「東海道五拾三次」絵巻

🔗「東海道五拾三次絵巻」紹介ページ(静雲堂)

東海道五拾三次絵巻を展示
蒲原宿と三島宿の宿場間交流として、三島市郷土資料館が保有する資料を東海道町民生活歴史館で期間限定で公開しています。※画像は静岡新聞掲載記事