東海道町民生活歴史館(志田邸)では、2020年10月4日(日)から11月3日(祝・火)の期間、三島宿の展示イベント「四つ辻のまち三島江戸時代の三島宿」を開催しています。
初日の10月4日(日)は、特別展示品として、歌川広重が描いたボストン美術館所蔵の「東海道五十三次」を、世界で初めて原寸大で忠実に複製した絵巻が展示されました。
ボストン美術館の浮世絵は所蔵作品数は54,000点以上あり、世界一の浮世絵コレクションといわれていますが、歌川広重が描いた保永堂版の東海道五拾三次だけでも500点以上所蔵されています。
特にスポルディング・コレクションは、スポルディング兄弟からの寄贈条件として原画の公開展示が禁止されており、超一流の品質と価値を保持しています。
それらのコレクションから更に厳選した55点の初版を含めた貴重なものを絵巻化してあり、実物大なので浮世絵版画の細部まで見ることが出来ました。
国宝の復刻等を手掛けているトッパン・フォームズ社の技術ならではの高い品質に、ボストン美術館の浮世絵担当学芸員の方も驚いたと聞いています。
当館でのこの絵巻の展示は、10月4日(日)の一日だけでしたが、三島市郷土資料館所蔵の浮世絵をはじめとする資料が数多く展示されておりますので、ぜひこの機会にご来館いただければと思います。
■主な展示物:
三島市郷土資料館所蔵浮世絵、三嶋暦、東海道名所図会、三島宿風俗絵屏風(いずれも複写物)
■三島宿の紹介パネル:
①三島宿の主な施設、②東海道と下田街道・佐野街道、④東海道一の難所、箱根八里と三島宿、④三嶋暦と三島宿
なお、絵巻についてご興味がおありの方は、下記のリンク先で絵巻の詳細や紹介動画等がご覧いただけます。
🔗「東海道五拾三次絵巻」紹介ページ(静雲堂)